はてなIPO当選した私から株初心者に伝えたいこと
経緯
はてな上場のニュースに当たっていくつかブコメ書いてました。はてなIPOについてはSMBC日興証券(主幹事)の抽選に申し込んでまして、当選の結果が出ました。
この機に改めて「上場直後に株買っちゃだめ」と言っておこうと思ってブログを書きます。特に、はてな大好きな人たちに向けて、です。これが届いて損をする人が少しでも減ればと。
私は上場直後に売ります(初値売り)。これが一番利益が出ると考えているからです。逆に上場直後に買うと損する確率が高いのです。分かってて買う分には何時、何の株を買おうが自由ではあるのですが、あまり分かってない人、初心者が損するのをみすみす黙って見ていられません。
以前書いたブコメです。
東京証券取引所マザーズ市場への新規上場承認に関するお知らせ - プレスリリース - 株式会社はてな
上場直後に株買っちゃだめだよ。規模が小さく需要さばけないからとんでもない初値ついてその後ダダ下り。事業内容関係なくそうなるものなんだよ。IPOの値動き調べれば分かる。
2016/01/21 19:35
はてなブックマーク - 東京証券取引所マザーズ市場への新規上場承認に関するお知らせ - プレスリリース - 株式会社はてな
株買うとかぬかしている連中は黙って買え。無知な層が影響されて株買って損したら補填する気概があるなら構わない。直近IPO事例ではてなに一番近いGunosyの上場来チャート見てそれでも買うというならご自由に。
2016/01/22 07:57
はてなIPO当選
画像貼ります。この程度の画像いくらでもいじれるでしょうし、そもそもこの画面見たことある人ほとんどいないと思いますので本当かどうか判断つかないかもしれませんが。
早速、購入申し込みしました。
上場直後の株を買うと損
もちろん絶対ではありませんが、かなり高い確率で損します。
Gunosyの例
「直近IPO事例ではてなに一番近いGunosy」には当然異論もあるでしょう。野村證券がらみの上場ゴール銘柄?と一緒にするのはちょっと酷いかもしれませんが、事業内容、規模的には近いことは確かです。
Gunosyの上場来チャートです。
どのIPOも似たような値動きになります。上場直後に高値をつけて、時間とともに妥当な株価まで落ちていきます。このような事実を示す調査結果がいくつも公開されています。
なお、私の見立てではGunosyの場合はそもそもの公募価格が高すぎでした。はてなの場合、公募価格自体は妥当ですし上場の目的も理解できます。上場自体に問題があるとは感じられません。しかし、それでも上場直後に高値をつけて下がることになるでしょう。
絶対儲かる投資はない
IPOの株価が下がることが確実なら上場直後に売れば儲かるんじゃないか?と考えるじゃないですか。実際その通りです。普通に考えて絶対に儲かる投資なんてないはずですが、これはかなり「絶対」に近い戦略です。ところが、上場直後の銘柄は空売りができないんですよ。結局、絶対儲かる投資はないのです。
それでも買いたい人に
ブコメなどで、はてな株買う宣言をしている人がいました。それらの理由別にコメントします。
応援したい、ご祝儀を出したい
長年はてなのサービスを利用してきたユーザーとして、応援するご祝儀を出したいという気持ちは分かります。しかし、市場で株を買ってもご祝儀にはなりません。それならはてなの有料サービスにお金を払ってはいかがでしょうか。
株主になりたい、株主総会に参加したい
上場直後に買って権利確定日まで保有するのはリスクが高いのでお勧めしません。どうしても株主としての権利を獲得したいのであれば権利確定日の直前に買って、すぐに売るようにすれば損失が限定されますので、その方法も考えてみてください。もちろん1日の保有でも暴落に会うことはあります。
今後の成長により株価が上がると予想する
上場直後からずっと右肩上がりに株価が上がる可能性も、もちろん0ではありません。それなりの投資家が根拠を持って株を買うというなら、他人が口出しすべきものではないでしょう。それなりの投資家ならIPOの株価推移など承知の上でしょうし。
ただ、ブコメで「株買うとかぬかしている連中は黙って買え」と書いた通りで、わざわざ買う宣言をしたり他人を誘わないで欲しい。株式投資についてよく分かってない初心者が影響される可能性を考えましょう。もちろん自己責任の世界ですが、他人を巻き込む必要があるのでしょうか。さらに現在の株式市場は異常事態と言えるほど不安定で高リスクでもあります。
最後に
くり返しになりますが、私は株式会社はてなの事業が駄目だとか、公募価格が高いとか言っているのではありません。この点、Gunosy等とは違います。例え事業が良くて公募価格が妥当であっても上場直後に高値をつけて右肩下がりになるケースが多いという事実を知っておいて欲しいのです。
この点を補強するために今回私自身が当選したことと初値売りをするという宣言をしました。決して自慢のためではありません、と言いたいところですが、当選が嬉しいのは確かです。
* 以下、後日談