今後のスマホシェア等

 

大前研一氏 スマホ戦争注目は相乗効果大きいMS・ノキア連合 (NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース

 

から、引用。

 

"アップルは...今後は低価格競争に巻き込まれて、ブランド力と利益率の低下に苦しむことになるだろう"

"バルマー氏の後任には、元MS幹部...ノキアのスティーブン・エロップCEO(MSに復帰予定)...が有力視されている"

"もしエロップ氏がMSの中で活躍できるポジションに就けば、私はかなり面白くなると思う"

"これから「脱パソコン」に大きく舵を切るであろう同社とノキアとの相乗効果が非常に大きいと思うのである"

 

大前氏は、iOSを(かつてのWindowsのように)オープンにして他者デバイスへの搭載を認めない限り、Appleの成功は一時的なものにとどまるだろう、という論述を以前していた記憶である。

 

過去の論述と現状、未来予測に一貫性、整合性を持たせるには上述のような今後のスマホ市場の未来予測になるのだろう。

 

未来予測なんて、当たらないもんだけれども、大前氏の論には異論あり、ということで、私見を書いてみる。

 

今後のスマホ(タブレットおよび一部PC)市場

AppleiOSでバイス)は価格競争には加わらない

・スマホの低価格帯はAndroid、高価格帯はAppleという棲み分け(コンシューマ)

・ビジネス領域でiOSが一定のシェアを確保する

・ビジネス領域ではAndroidはシェアをとれない

・ビジネス領域でWindows Phoneが一定のシェアを確保する可能性がある

・ビジネスPC領域でWindows PCが今と同等のシェアを保つ

・ビジネスタブレット領域でWindows 8が一定のシェアを確保する

・Windows RTは売れない

・コンシューマPC領域のある程度がタブレットに置き換わる

 

こんな感じでしょう。

 

ビジネス領域

・企業特に大手の情報システム部門がWindowsを好む(というより惰性)

・どうせWindows PCは用意する

・それと別にタブレットを買ったりはしない

・Windows PCとタブレットを併用したい

・ビジネス領域でタブレットを使うのは(ほぼ)営業職だけ

・Windows系システムとの親和性を理由にWindows Phoneが売れる可能性がある

 

コンシューマ領域

・個人の好き嫌いで決まる

iOSの満足度が高い、同じ価格ならiOSが売れる

iOS搭載デバイスは高い

iOSの代替品としてAndroidが売れる

 

というのが今の状態か。そして今後も同じ。

・今後、スマホに大きな技術革新はもうない

Androidの品質がiOSを超えることはない

・今更Windows Phoneを買う理由がない

 

・ビジネスでWindows Phoneを使っているユーザーが個人でも同じWPを買う可能性が微レ存

 

という感じで、MS+Nokiaが躍進する未来は無いとは言わないが微妙と思う。

 

で、利益ベースで言うと

Android陣営で利益が出ているのはSumsung一社

・スマホの利益のほとんどをAppleが持っていっている

 

というのがスマホの状況と思うが、これもほぼ変わらないと思われる。

すでにオーバースペックになりつつあるスマホの技術革新がない以上、買い替える理由がない。

Sumsungがこれ以上利益シェアをあげるということはないだろう。多分、利益を落とす。Appleも落ちるかもしれない。

 

何だかんだ言ってWindowsのシェアが今も変わらないように、スマホの業界構造もほとんど変わらないんじゃないか。

 

Appleが得ている利益を大きく奪われるとしたら、それはスマホではなく、次のデバイスではないか。

で、ウェアラブルコンピューターを各社がんばっているのだけれども、どうも、それじゃない、という気がする。

 

儲かっていないAndroidデバイスメーカーは、その「解」を目指すべきだと思う。

社会のために。

まあ、いくつかメーカーがつぶれたって次の時代がくるのであれば全体としては良かろう。