忍耐と成長と成果と、どこまで求めるのか
勝手に育つマッチョもいるが全員に求めるのは酷。この子の場合は育ててくれる環境に出会うまで転職するしかないかもしれない。一生、一人前にはなれないかもしれないが、それはしょうがないでしょう。大企業お勧め。
と書いた。
ブコメなんかの反応を見ていると、皆、きびしい。
「自分は、耐えて、こうやってきた」それも分かる。
私も、直接の後輩だったら、いやがられても説教するかもしれない。
でもさ、皆が皆できないんだよ。ということに、ある時点で気がついた。
それは自分の限界を感じたからかもしれない。
愚痴は言わない、すべては自分の責任、自分で何とかする、なんてマッチョな人ももちろんいるだろうけれども、一握りじゃない?
自分の武勇伝を言ってみてもしょうがないと思うの。
それこそ老害予備軍だよ。いや、すでに老害そのものかもしれない。
大企業は、自分で成長できない若者を成長させたり、伸びしろのない人をそれでも戦力にするようなシステムが割と出来上がっている。
もちろんマッチョはベンチャーに行くなり企業でもして成長の高速道路に乗れば良いよ。
大抵は、教習所を経て、一般道に出て、と段階を踏む。
最初は能力が低くても、システムの中で成長し、成果を出す中でマッチョまでいかないかもしれないが一人前になる人は多い。
で、この子は、どうなのか。
マッチョなら放っといてもどうにでもなる。
自分だけでは成長できないタイプなら、自分にあった成長システムのところに行くしかない、そして、今はまだ巡り会ってないようなので、巡り会うまで転職するしかない。
と思った。
一生、一人前になれない人、というのもいる。
あくまで仕事上の話であって、だからってより良く生きる権利はある。
より良く生きるためにお金が必要、そのためにある程度成果を出す必要がある。
で、大企業だったら一人前じゃなくてもそれなりに成果が出るようになる。
ので、大企業がお勧め、ということになる。
説教って、する方の快楽以上の効果ってないよね。
良いじゃん、成長しなくっても。仕事ができなくっても。
努力できない自分、打開できない自分は駄目だ、なんて思わなくて良い。
システムが悪い、世の中が悪い、会社が悪いって言うのは、マッチョ的視点から見ると愚痴であり責任転嫁であり逃げなのは確かなのだけれども、ある意味当たってるのよ。
本当のマッチョは、愚痴っている子に説教なんかしないよ。
分かった、悪かった、そんなシステムを用意してやれなくてごめんな。
君が成長できる会社を作るよ、そしたらウチにおいで。
くらい言うんだよ。
人にはそれぞれ器というか、限界があると思う。
限界を知ったら、あきらめるんじゃなくて、それを前提に戦略を立てるべきだと思う。