ビジネスとしてマズいからといって社会に貢献していないとは限らない
以下の記事への傍観者さんからのコメントにこちらで返信します。
パクリにケチをつける行為は社会全体の損失 - lestructure's blog
ビジネスとして評価できないのに、何故、パクリ批判は社会の損失になると今回の件をおっしゃってるんてすかね?
あと、非Twitterって、現代でターゲットそんな狭めて商売ですか?なんだか、理路整然と話してます!という姿勢ですが、全く論点がみえなければ、筋もみえません。
Zさんやアホ男子親さんへのレスもズレていますし・・・。確かに日本はパクりから成長しました。そして生み出す側になりました。
法整備も、社会認識も改め、それぞれの権利を認めました。あなたの理論、現在の中国をみているようです・・・。
本当に損失になるのは、誰かのアイデアからインスピレーションを受け、更なる素晴らしいものを生み出すことであって、そのままそれを真似して世に出すことではないのではないでしょうか。
考えず、生み出さず、作り出さず、ただ誰かのものをぱくるのが社会の得になるなんて、怠惰の極み。歩みを止めることと同等です。
本当に損失になるのはの下りですが
「本当に批判されて損失になるのは」ということです。
まず、今回の件をビジネスとして評価しない、をもう少し説明します。
総合的に見て、ということなのですが、話を分かりやすくするために4Pで分けてみたいと思います。
Product
もともと、大喜利として面白いのは確かであり、それをパクっています。(パクリは出版社側も認めています)
それにさらに絵をつけています。
絵がつくことによってプラスαの効果が出ており、単にツイートを転記したものよりも付加価値が高まっていると考えます。
Price
妥当。
プロダクトと価格は、まあ良いんじゃないか、と思います。
Place
Promotion
せっかくTwitter発のものであるのにTwitterユーザーを取り込んだプロモーションやターゲッティング(導線も)、を行わないのはビジネスとして下手だな、と思いました。
しかし、Twitterユーザーと一部のインターネットユーザーしか楽しんでいないものを、それ以外の人に本の形態として届けるということには価値を感じます。
下手な所はあるものの、面白い書籍が出来て、書籍の形でなければ本来楽しむことができなかったであろう人の元に届いて、楽しむことができるのであれば、それは社会的な価値があると考えます。
ビジネスとして評価しないというのは、下手だから赤字になりかねないということであり、しかし赤字になるビジネスでも社会的に価値があるあることも多いです。(GDPも増えます)
次に良い「パクリ」について。
更なる素晴らしいものを生み出すことであって、そのままそれを真似して世に出すことではない
基本的に同意です。
今回の件に関して言えば、「更なるすばらしいもの」が生み出されている、と私は思います。
付加価値をつけたクリエイターの方には気の毒な展開になっていると思います。
正義の行使をしたつもりなのかもしれませんが、結果として悪くもない人を追いつめることに加担しているということを自覚してない人が多いようなんですが、自覚して欲しいと思います、、、思わないんでしょうね。余談です。
繰り返しになりますが違法であれば、もちろん問題に間違いないでしょう。
今回の件が、著作権を所持している「かも」しれない全ての人と合意の上で、Twitterをプロモーションにも活用して、とやっていればビジネスとしてもうまくいっていたし、社会的な価値も像出していたの「かも」しれませんね。
私の文章が下手なので伝わらないのかもしれませんが、繰り返しになりますが簡単にまとめてみると、パクリには良いパクリと悪いパクリがある、と私は考えます。
良いパクリは奨励されており、悪いパクリは法律等で取り締まられるようになっています。特許の運用が正にそうです。
現行法は、現代社会全体の合意の結果ということで良いのだと思いますので、適法ならセーフであり、良いパクリだと考えるべきでしょう。
良いパクリにケチをつけるのは、社会的損失です。
悪いパクリであってもケチをつけるというのではなくて、法律的に処理するというのがフェアだし、穏便だし、社会全体の幸福への近道だ、と私は考えます。
伝わりますでしょうか。