MicrosoftとAppleとGoogleのこれから取るべき道
結論
- MicrosoftとAppleはGoogleに匹敵する検索システムを本気で作るべき
- Googleは検索(広告)の次の柱を育てることに注力すべき
- Microsoftの基盤は盤石、意外に最もBYODを押し進めるべき存在
- Appleの基盤は意外と脆弱、だがそれで良い
以下、根拠、前提を列挙する。
3強各々の強み、収益の源泉
以下、上記の詳細と各々が取るべき戦略についてまとめる。
Microsoft
- Microsoftのプロダクトはスイッチングコストが高い
- 今後もMicrosoftなしにビジネスは回らない、ビジネス向け需要に大きな衰えはない
- Windows XPから7への意向を成し遂げており基盤は盤石
- コンシューマ(家庭用PCなど)は片足突っ込んでおくレベルでOK
- BYODはAppleやGoogle製品がMicrosoftの市場に入って行く、という話ではなく本質はその逆
- Microsoftが押し進めるべきは在宅ワークなどをベースとしたBYOD(というかBring your business deviceかな)
- 仕事で使わざるを得ないWindows PCをプライベートでもという流れ
- Windowsをタブレット対応することは本質的なことではない(Windows 8/Surfaceの路線は半分当たり、半分外れ)
- キーボードとポインティングデバイスは必ずしも無くさなくて良い
- とにかく軽く、扱いやすくすることに注力すること
- 純コンシューマでAppleと勝負しても勝てない、捨てるべき
- Google検索の独走を許してはならない
- Googleのような検索エンジンを前提としないWenの世界を構築してGoogle検索を無力化すべき
- BingのOpen化も一つの手札(がっぷり四つでは多分勝てない)
Apple
- Appleのプロダクトは全て「なければなくても困らない」物(嗜好品)ばかり
- どれもスイッチングコストが低いため基盤は脆弱
- 嗜好品であるのでその本質的価値は合理的価値ではなく意味的価値
- Appleの強みはイノベーション(が皆無とは言わないが)で意味的価値を増大させること
- イノベーションがあろうがなかろうが意味的価値をつけて売れればOK
- 極端に言えば、他の会社がやったことをパクってもそれらしく見せれば良い(実際その通りだし)
- この意味でマーケティング、ブランドの会社
- 銀座で行列作るのも意味的価値(転売目的を除く)
- その意味的価値がなくなったときがAppleの終わり
- その時がいつかくるかもしれないがそれで良い
- 守りに入ろうとすると意味的価値がなくなり終わりを早めるだけ
- Googleは邪魔なのでMicrosoftやその他のプレーヤーと共同でGoogle検索の無力化を図るべき
- うまくGoogle検索が無力化できたらAndroidは胡散霧消する(維持するインセンティブが無くなるため)
- あるいはApple Computerでもないのだしコンピューターにこだわる必要もない
- ファッションと割り切った方がすっきりするか
- その意味ではApple Watchは正解かもしれない
- Apple TVは買ってもスタバでドヤリングできないので無価値
- 色々とやってきたが結局、検索(広告)でしか収益があげられない
- 検索の補完財であるデバイス、OSの価格を0に近づけて検索の需要、価値を高める戦略しかない
- GoogleのプロダクトはOSも検索も一見タダ、フリー戦略の王様
- フリー戦略は究極なのでそれ以上はない
- フリーのプロダクトには機能的価値しかない
- 無料の検索もOSも他にあるがそれでもGoogleを使うのは機能が優れているから(おしゃれだから、ではない)
- Googleよりも優れた検索エンジンが出てくるか検索自体に意味が無くなった場合、誰もが躊躇なく乗り換える
- Google製品はスイッチングコストが低い
- Facebook(あるいはClosedなWeb)はもはや脅威ではない
- 人々が検索するのはその時々の目的を達成するため
- それをサポートするような機能を押し進めれば良いと思う
- 例えば価格.com的なもの、より洗練し圧倒的な機能とパフォーマンスを持たせる
と、こんな所じゃないでしょうか。
思いつきで書いているところも多いですが。
どなたか議論につきあって頂けると嬉しいです。
この記事を書くきっかけ
行き詰まりは今に始まったわけではないけどね。戦略的には横綱相撲だし、実際それで十分に見えてる。 - lestructure のコメント / はてなブックマーク